令和から始めるPukiWiki入門|基本的な使い方と設定などのまとめ
自分だけのちょっとしたメモ帳的なwebアプリが欲しくなってきたので、PukiWikiを導入していく。
この手のものは、自作しようとすると意外と時間がかかったりするので、PukiWikiが既に存在しているのは非常にありがたい。
開発環境
- PHP 8.1.33
PukiWikiの動作環境は8.1までなので、8.1を使うことにする。
PukiWikiの導入方法
公式サイトからzipファイルをダウンロードして解凍すること。
PukiWiki/Download/1.5.4 - PukiWiki-official
EUC-JP版とUTF-8版があるが、UTF-8版を選ぶこと。2025年10月現在だと、pukiwiki-1.5.4_utf8.zipを選べばよい。
通常のPukiWikiはマークダウンが使えないが、技術記事を書きたい場合は、マークダウンで書きたいのが人情だろう。
マークダウン形式に対応したい場合は、「Releases · m0370/pukiwiki154_md」から zip形式のファイルをダウンロードして、オリジナルのPukiWikiのファイルやディレクトリに上書きするとよい。
PukiWikiの設定方法
pukiwiki.ini.php
を以下のように編集していく。
# 管理者ユーザーのID。anonymousを変更する、
$modifier = 'anonymous';
次にサイトURLを変更する。ローカルで開発中であればhttp://localhost:8000
に変更し、本番環境は実際のURLに変更するのが良い。
# ローカルだと、$modifierlink = 'http://localhost:8000'; に変更するのがよい。
$modifierlink = 'http://pukiwiki.example.com/';
管理者パスワードはmd5でハッシュ化したものを設定する必要がある。
$adminpass = '{x-php-md5}!';
md5ハッシュ化パスワードを作る仕組みはPukiWikiにはないので、自前でスクリプトを作る必要がある。
例えば、my_md5.php
というファイルを作成して、以下のようにする。
# my_md5.phpのファイルで作成して、 php my_md5.php で実行
<?php
# your_passwordに好きなパスワードを入れる
$input = 'your_password';
echo md5($input) . "\n";
出力したハッシュ値をpukiwiki.ini.php
の$adminpass
に設定する。
$adminpass = '{x-php-md5}出力したハッシュ値';
実際にローカルで試してみる。
ここまでくると、ローカルでPukiWikiを試すことができる。
php -S 127.0.0.1:8000 index.php
ブラウザでhttp://localhost:8000
にアクセスしてみよう。正常に動いたはず。
参考文献
- 本家PukiWiki:FrontPage - PukiWiki-official
- PukiWikiのマークダウン対応版:m0370/pukiwiki154_md: Pukiwiki 1.5.4 markdown
- マークダウン対応をしてくれたm0370さんの記事:Pukiwiki 1.5.3も無理やりMarkdown化した - レ点腫瘍学ノート