古いWindowsパソコンをLinux(Ubuntu)に完全に変える方法を解説する
今日は古くなったWindows10パソコンを引っ張り出して、そのWindowsパソコンを丸まるLinux(Ubuntu)に変えたので、その方法を紹介していく。
WindowsをLinux(Ubuntu)に変えて何が嬉しいのか?
Windows10になって以降、自動でバージョンアップをするような設定になったが、正直言うと、せっかく自分なりにカスタマイズした設定が初期化するなどの面倒な事が増えているし、古いパソコンに至ってはバージョンアップする毎に重くなるという事態に遭遇している。
ボクが2010年頃に買ったWindows8.1のパソコンもメモリ4GBだし、バージョンアップする毎に重くなっていた。
しかし、今回Linuxにパソコンを丸ごと書き換えることによって、快適なプログラミングライフを送れるようになった。
Linux(Ubuntu)に書き換えをおススメするケース
しかし、すべてのユーザーにWindowsをLinuxに書き換えることはおススメしない。 なぜなら、WindowsにできてLinuxにできないことが山ほどあるからだ。
例えば、Linuxに変えることで以下の事ができなくなる可能性がある。
- Windowsで使えたソフトが使えない(年賀状ソフトとか、Wordとか)
- フリーソフト等が使えない
と言った不便さを感じる可能性が高い。 しかし、以下の人にはおススメできる。
- プログラミングをしたい
- ネットサーフィンさえできれば良い
上記の2つの内どちらかを満たしていれば、快適なパソコンライフが送れるはずだ。
Windows10をLinux(Ubuntu)に変えるのに必要な道具
Linuxに変えるためには、特に専用の道具は必要としない。 主に以下の3つが必要となる。
- 今使っている新しいパソコン
- 古いパソコン(Linuxに変えるパソコン)
- USB
パソコン2台は必須ではなく、パソコン1台を用意してそのパソコンをLinuxに変えることもできる。 (ただし、作業効率を上げるためにもスペックが高く新しいパソコンが望ましい)
実際にボクがLinuxに変えた時の環境
- Linuxに変えたパソコン Fujitsu LIFEBOOK Windows10 メモリ4GB
- 作業で使ったパソコン Windows10 メモリ16GB
- USBメモリ 16GB
Windows10をLinux(Ubuntu)に変える方法
WindowsをLinuxに変えるためには、以下の通りにやっていく。
フリーソフト「Rufus」をインストール
まずは、Rufusと言うフリーソフトをダウンロードする。
ダウンロードリンク:Rufus
今回のやり方では、直接パソコンにLinuxを入れるのではなく、Refusを使って自分のUSBメモリをLinuxをインストールするための専用ツールに改造して、そのUSBメモリを通してWindowsをLinuxに置き換えるという方法を取る。
(ちなみに、このようなUSBメモリを「USBフラッシュドライブ」と呼ぶ)
また、Rufus自体はGithub(pbatard/rufus: The Reliable USB Formatting Utility)に公開されているオープンソース(スター数6000越え)なので、世界中のプログラマが開発に協力しており信頼性が高いので安心して使える。
Refusをインストールした後は、Ubuntuもダウンロードしておく。
Ubuntuのダウンロードページ:Download Ubuntu Desktop | Download | Ubuntu
今回はUbuntuをダウンロードしているが、別にUbuntuではない他のLinuxのOSを使っても全く問題ない。
Refusを使ってUSBメモリを改造する
Refusを使う前に、USBメモリをパソコンに差し込もう。
Refusをダウンロードするとデスクトップ上にRefusのアイコンがあると思うので、ダブルクリックで起動させる。
画面の上にある「ブートの種類」と言う項目の「選択」ボタンをクリックし、先ほどダウンロードしたUbuntuのファイルを選ぶ(~.iso と言うファイルのはず)
そして「スタート」をクリックすると、「USBの内容が削除されるけど、よろしいですか?」の様なメッセージが出てくるので、「はい」を選ぶ。(基本的にデフォルトの設定で良い)
緑のゲージがいっぱいになったら設定が完了した、と言うことなので、USBメモリを抜く。 (Refusは、設定が完了したかどうかと言うのが分かりにくいのが欠点)
これでUSBメモリは、Linuxインストール専用機となった。
Linuxを入れるパソコンの設定を変更する
次に、Linuxを入れるパソコンの設定を変更していくために、Linuxに変えるパソコンを使ってBIOS画面に入る。
まずは、パソコンのBIOS画面に入るために、F2
ボタンを押しながら電源を入れる。(必須ではないが、起動前にUSBメモリを差し込んでおくこと)
ここで注意点だが、BIOS画面に入るための操作には、メーカーや機種によってバラツキがある。例えば、ボクのパソコンはFujitsu LIFEBOOK
と言うパソコンだったのだが、F2
ボタンを押しながら電源ボタンを押すと、設定モードに入れた。
詳細は、「パソコンのメーカー名 機種名 BIOS画面」等でググる事をおススメする。
上手く行くと、背景が青で色々な設定が出来そうな画面に切り替わると思う。
青い画面に入った後は、以下の2つの設定を行う
- 「セキュアブート」をオフにする
- USBメモリ等の読みこむタイミングを[Windows Boot manager」よりも先にする
この設定もメーカーや機種によって操作性が変わると思うが、「セキュリティ」関連の所を調べていくと「セキュアブート」と言う項目が見つかるはず。(万が一ミスってもやり直せる)
設定が終わった後は、一番右の項目に移動して「変更を保存して終了」のような項目にチェックを入れればOK。
Ubuntuを実際に入れる
ここまでやればパソコンによっては次回起動時に自動でUbuntuのインストール画面に進む可能性があるが、ボクのパソコンではf12
を押したまま電源ボタンを押すことで、「起動モード」に入れた。
(USBメモリは差し込んだまま)
起動モードに入った後は「どのOSを読み込むか?」と言うような画面が出てくるので、自身のUSBメモリを選択する。
すると黒い画面が出てくるので、install Ubuntu
を選択する。次に、700GBほどのUbuntuをインストールして良いかと聞かれるので、それを選択してインストールをする。 他にもインストール関連で色々な設定ができるが、基本的には標準設定みたいなものを選べばよいと思う。
ここまで来れば、後は普通のパソコン操作でいけるはず。